尿検査
主に腎臓や膀胱などの尿路系に異常がないか調べる検査です。
- 尿蛋白
- 尿蛋白は腎疾患等で陽性となりますが、健康な方でも睡眠不足や生理前後、発熱や激しい運動等によって、一過性に蛋白尿が見られることもあります。尿蛋白が陽性となる疾患として、慢性腎臓病や糸球体腎炎、ネフローゼ症候群や尿路感染症、尿路結石など腎臓や尿路に関わるもの等があります。
- 尿潜血
- 尿潜血は尿が作られ、排泄されるまでの経路に炎症や結石がある場合や、腎・尿路系に腫瘍がある場合に陽性となることがあります。女性の場合は、生理中に陽性となることがあります。
尿蛋白・尿潜血について再検査のご案内が出ている方で健診時に生理中だった場合は、生理を避けて再検査をお受けいただくことをお勧めします。また、精密検査のご案内が出ている方は泌尿器科または腎臓内科をご受診ください。
- 尿比重
- 尿比重は尿中に溶解している成分濃度を示しており、腎臓の尿濃縮力を知ることができます。腎臓は必要に応じて濃い尿や薄い尿をつくり、またそれを排泄することによって体内の水分量を一定に保つ機能があります。脱水や発熱、糖尿病、心不全などは高比重尿となり、尿崩症、腎不全、慢性腎盂腎炎、多量の水分摂取などで低比重尿となることがあります。
- 尿沈渣
- 尿を遠心分離し沈殿物を顕微鏡で調べます。「赤血球」「白血球」などの細胞や結晶、細菌を調べます。